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　取り敢えず、この初音とかいう執事が私に取り憑くことになったわけだが。

　――取り憑くったってどーやって？

　美鈴ちゃんが後ろに居なくなった今、こいつに後ろに行く権利的なものがいっちゃったりするのかな......？

｢......御説明しましょうか？　その所｣
｢ああ......お願い｣

　あれから少し殴りまくって落ち着いたが、私はまだ校門を出ていなかった。こいつにまだ聴きたいこともあったし......。

｢まず初めに、今迄貴女の後ろに取り憑いていたのは美鈴という少女です。

　此の方は先程、私がしがらみ等を取り払い貴女の後ろから剥がしました。まだ、成仏はしておらず、雅さんとこの大学に留まっているようです｣

｢ふーん｣

　――しがらみ？　私の後ろにひっ憑いてたのはしがらみからだっただろうか？