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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

マリアを、助けなければ!!


椅子に縛られた足を必死に揺らすが
数センチほど進むだけ。


到底、やつには届かない。


『おい、忘れたのか。
マナー違反は…』


チャキ…

キラッと光るナイフが天高く
かざされる。


『お仕置きだぞ』


スー…

マリアの白い腕は
紙切れのように呆気なく切れる。
「いやぁあ!」


傷は浅いものの
恐怖に陥れるには十分だった。


マリアも俺も、死の危険を感じ取り
おとなしくなる。


『そうだ、おとなしくしていろ。
そう、死に急ぐことはねぇよ』


「くっ…………………」




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