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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

突然、フッと雰囲気が柔らかくなる。

『お前は…覚えているか?
俺の…俺の息子を…』


ジェーン…スミス…………


目を閉じると浮かんでくる。


いくつもの…星達が…。


…………………しかし。


所詮は星なのだ。


きらびやかに光る億千の星を見て
君たちは“星”だと言うだろう?


一人ひとり、覚えているはずなど
なかった。


『覚えているわけなんてねぇよな…
お前は…幾つの命を奪ったんだ?
聞こえないのか?
悲しみや怒りの声が』


俺のそう言った奴の言葉に
ようやく口を開いた。




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