テキストサイズ

ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

『ブツ…ブツ…』


ようやく話し始めたが…

何を言っているんだ?

声が小さくて聞き取れない。


『ブツ…ブツ…廊下…ブツ…』

やっと聞こえたのは廊下と言う
言葉だけ。


より一層耳を近づけて澄ます。

『トイレ…赤い絨毯…階段…』

トイレ、赤い絨毯、階段?


「何だ!何を言っているんだ!」

『言ってしまったら…面白くないだろ…
さぁ…当ててみろよ…』


「なっ……………!!」


誰だ!?こいつは!?


『誰も会わねぇなぁ…
まぁいい…赤い絨毯…白い扉…
控え室009……控え室010……』


控え室……………!!

控え室…ここは…
会場からすこし離れた場所にある
控え室だ。


そして番号は……020。


「お前!!!」

『ようやくか。
けど、もう遅い…。
控え室013……トイレ…』


徐々に近づいてきている!!


「く、くそ!!」


一体、何なんだ!



ストーリーメニュー

TOPTOPへ