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やさしく愛して

第1章 やさしく愛して

         11

 布団のなかでも、優しいキスがつづく。
 わたしは、恒さんに抱きつき、キスの気持ちよさに、体中で悦んでいた。
 恒さんの手が、わたしの草はらを撫ではじめた。
 さわさわと。
 「霧子さん。
  やわらかい草はら」
 「恥ずかしい」
 「なんだか、
  この草はらが、
  いちばん、
  エロチックに思えるんだ」
 「もう、
  恥ずかしいよ~」
 「露も、
  たまってきたよ」
 「ねぇ」
 「うん」
 「ねぇ」
 「撫でるほうがいい?
  キスのほうがいい?」
 「すこしだけ撫でて、
  あと、
  キスして」
 恒さんは、草はらを撫でつづける。
 「そこじゃない。
  ねえ、
  撫でて」
 「撫でているよ」
 「もう、
  お願い」
 恒さんは、それでも、草はらを撫でつづける。
 「お願い。
  ほんとに、
  お願い」

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