
take a breather
第3章 このままもっと
「ごめん、翔ちゃん。フラれた理由聞いても大丈夫?」
ニノが申し訳なさそうに聞いてきた。
「うん、大丈夫…
俺さ、フラれたときは『なんで?』って思ったんだよ。
相手もさ『翔は悪くない』って言うの。『悪いのは俺だって』。
それだけ言われて相手がいなくなったときは『ふざけんな、だったらなんで?』って思った。
でも、その後どうしても会わなきゃいけないときがあって、その時に理由聞かせてくれたんだ。
そしたらさ、その人、俺に甘えて欲しかったんだって」
「甘えて欲しかった?」
「そう。でも、俺そんなこと考えたこともなくて
相手はさ、もっとあま~い付き合いがしたかったみたいなんだけど、そこをわかってなくて…
でさ、最後も彼なりの賭けだったんだよ
いきなり別れを突きつければ、俺が泣いて引き留めるんじゃないかって
でも俺、何も言わずに見送ったんだ…」
「なんで?悲しくなかったの?」
「悲しかったよ?悲しかったけど、泣いて引き留める事よりも、自分のプライドが勝っちゃったんだよ」
「プライド?」
「さっきニノも言ったじゃん。
変なプライドが出来て甘えられないって。
俺もそれと同じようなもんだよ。
今まで築きあげたイメージを壊したくなくて、彼の前で泣くなんて出来なかった」
「翔ちゃん、俺が誰にも甘えられなかったのは昔の話
今は潤くんには甘えてるよ?
潤くんも俺に甘えるし…
翔ちゃんは恋人と気を張って付き合ってたの?」
「ん、相手に言われて気がついたけど、そういうことだよな」
「恋人って本来なら気を抜いて安らぎを得る場所でしょ?
翔ちゃんは常に気を張ってるの?
弱音吐くこともしないの?
それってキツくない?」
ニノが心配そうな顔で俺を見る
だから俺は笑顔で答えた
「大丈夫だよ?俺には智くんがいるから。
智くんには愚痴も吐くし、弱音も吐く
昔から智くんが俺の癒しの場所だから」
そう言うと、潤が『はぁ~』と大きく息を吐き出した。
「なぁ、翔。お前、智のことなんだと思ってんの?
さっきから聞いてるとさぁ、智のこと都合よく使いすぎじゃね?」
「潤くん…」「潤っ!」
ニノと智くんの声が被った。
でも、その様子は全く違ったもので
ニノは困り顔で潤を見つめ、智くんは睨み付けるように潤を見ていた。
ニノが申し訳なさそうに聞いてきた。
「うん、大丈夫…
俺さ、フラれたときは『なんで?』って思ったんだよ。
相手もさ『翔は悪くない』って言うの。『悪いのは俺だって』。
それだけ言われて相手がいなくなったときは『ふざけんな、だったらなんで?』って思った。
でも、その後どうしても会わなきゃいけないときがあって、その時に理由聞かせてくれたんだ。
そしたらさ、その人、俺に甘えて欲しかったんだって」
「甘えて欲しかった?」
「そう。でも、俺そんなこと考えたこともなくて
相手はさ、もっとあま~い付き合いがしたかったみたいなんだけど、そこをわかってなくて…
でさ、最後も彼なりの賭けだったんだよ
いきなり別れを突きつければ、俺が泣いて引き留めるんじゃないかって
でも俺、何も言わずに見送ったんだ…」
「なんで?悲しくなかったの?」
「悲しかったよ?悲しかったけど、泣いて引き留める事よりも、自分のプライドが勝っちゃったんだよ」
「プライド?」
「さっきニノも言ったじゃん。
変なプライドが出来て甘えられないって。
俺もそれと同じようなもんだよ。
今まで築きあげたイメージを壊したくなくて、彼の前で泣くなんて出来なかった」
「翔ちゃん、俺が誰にも甘えられなかったのは昔の話
今は潤くんには甘えてるよ?
潤くんも俺に甘えるし…
翔ちゃんは恋人と気を張って付き合ってたの?」
「ん、相手に言われて気がついたけど、そういうことだよな」
「恋人って本来なら気を抜いて安らぎを得る場所でしょ?
翔ちゃんは常に気を張ってるの?
弱音吐くこともしないの?
それってキツくない?」
ニノが心配そうな顔で俺を見る
だから俺は笑顔で答えた
「大丈夫だよ?俺には智くんがいるから。
智くんには愚痴も吐くし、弱音も吐く
昔から智くんが俺の癒しの場所だから」
そう言うと、潤が『はぁ~』と大きく息を吐き出した。
「なぁ、翔。お前、智のことなんだと思ってんの?
さっきから聞いてるとさぁ、智のこと都合よく使いすぎじゃね?」
「潤くん…」「潤っ!」
ニノと智くんの声が被った。
でも、その様子は全く違ったもので
ニノは困り顔で潤を見つめ、智くんは睨み付けるように潤を見ていた。
