
take a breather
第19章 ROMANCE
ガチャッ
「智、お茶…って
ごめんなさい、お邪魔だったわね」
慌てて顔を上げて智くんから離れようとしたのに
智くんの腕の力が緩まない
「かあちゃん、ノックぐらいしてくれよ」
「さっ、智くんっ…」
なんでそんなに落ち着いてんだよっ
「だから謝ったじゃない
はい、お茶置いて行くわね
お隣さんからお土産で貰ったお饅頭、凄く美味しいの
勉強前に糖分補給と思って」
智くんに抱きしめられてる俺の横を通り
テーブルの上にお盆を置いた
「ん、ありがと…」
なんなんだ?この親子…
この子にしてこの親あり?
いや、この親にしてこの子あり…か
どちらにしても、この状況に動じないって…
「じゃあ、お邪魔しました〜
あ、勉強はちゃんとしなさいよ?」
「わかってるよ」
お母さんは『ふふっ』と笑って出て行った
「さ…智くん…あの、大丈夫、なの?お母さん…」
「なにが?」
「なにがって、この状況が…
男同士で抱き合ってるんだよ?
普通おかしいと思うでしょ」
「あぁ…平気だよ
だって俺、翔ちゃんのこと好きだって話してあるし」
「…はっ⁈なんて?」
「だから、かあちゃんには報告済みなの
この前、デートした時も『翔ちゃんとデートする』って言ったら『良かったじゃない』って言ってたよ?」
あのお母さんの子だから
智くんも肝が座ってるんだな…
このふたりを見ていると
細かいことをゴチャゴチャ考えてる自分がバカらしくなってくる
「智くんっ」
「なに?」
「俺…智くんのこと、好き」
「うん、知ってる」
智くんはふにゃっと笑った後
もう一度俺のことをキツく抱きしめた
「智、お茶…って
ごめんなさい、お邪魔だったわね」
慌てて顔を上げて智くんから離れようとしたのに
智くんの腕の力が緩まない
「かあちゃん、ノックぐらいしてくれよ」
「さっ、智くんっ…」
なんでそんなに落ち着いてんだよっ
「だから謝ったじゃない
はい、お茶置いて行くわね
お隣さんからお土産で貰ったお饅頭、凄く美味しいの
勉強前に糖分補給と思って」
智くんに抱きしめられてる俺の横を通り
テーブルの上にお盆を置いた
「ん、ありがと…」
なんなんだ?この親子…
この子にしてこの親あり?
いや、この親にしてこの子あり…か
どちらにしても、この状況に動じないって…
「じゃあ、お邪魔しました〜
あ、勉強はちゃんとしなさいよ?」
「わかってるよ」
お母さんは『ふふっ』と笑って出て行った
「さ…智くん…あの、大丈夫、なの?お母さん…」
「なにが?」
「なにがって、この状況が…
男同士で抱き合ってるんだよ?
普通おかしいと思うでしょ」
「あぁ…平気だよ
だって俺、翔ちゃんのこと好きだって話してあるし」
「…はっ⁈なんて?」
「だから、かあちゃんには報告済みなの
この前、デートした時も『翔ちゃんとデートする』って言ったら『良かったじゃない』って言ってたよ?」
あのお母さんの子だから
智くんも肝が座ってるんだな…
このふたりを見ていると
細かいことをゴチャゴチャ考えてる自分がバカらしくなってくる
「智くんっ」
「なに?」
「俺…智くんのこと、好き」
「うん、知ってる」
智くんはふにゃっと笑った後
もう一度俺のことをキツく抱きしめた
