
take a breather
第18章 君への想い
その後、気持ちを切り替えた僕は
風ちゃんと買い物や食べ歩きを楽しんだ
バスに戻ると翔くんが笑顔で迎えてくれる
「おかえり。どうだった?嵐山は」
「ん…楽しかった
景色は綺麗だし
なかなか自然の中を歩くって出来ないから貴重な体験だよ」
「それは良かった
お土産も買えた?」
「うん。美味しそうな物がいっぱいあったから買い過ぎた」
両手に持った紙袋を翔くんに見せた
「本当だ。食べ物ばかりだね」
「でしょ?こんなに食べたら太っちゃう」
「全部自分用なの?」
翔くんが軽く目を見開く
「人へのお土産もあるけど
半分近くは自分用」
「半分か…びっくりした」
「僕、そこまで考えなしじゃないよ」
「ははっ、だな。ごめんごめん」
翔くんが笑いながら僕の頭を撫でた
それだけで胸がキュンとするんだ…
風ちゃんの言う通り
簡単に諦められる想いじゃないよね
午後も何ヶ所かお寺や神社を巡る
その中の1つ
僕がちょっと楽しみにしていた場所、三十三間堂
約1000体の仏像があるんだけど
その中に自分に似た仏像が必ずあるって聞いたんだ
だから一所懸命探してたのになかなか見つからない
いや、見つからないと言うよりも
どれもこれも似て見える
バスに乗ってからそれを翔くんに話したら
「智自身がもう仏の域なんだよ」
って笑われた
「それって褒めてるの?」
「もちろん♪
俺は好きだよ?いつも穏やかな智が」
翔くんの口から『好き』なんて言われると思ってなくて
顔が熱くなる
「もぉ…からかわないでよ…」
恥ずかしさを誤魔化す為に顔をぷいっと窓の方に向けると
ニヤニヤ顔の風ちゃんと目が合った
『良かったですね』と口だけ動く
うん。気持ちの持ち方1つで
人って楽しめるんだね
ありがとう、風ちゃん
風ちゃんと買い物や食べ歩きを楽しんだ
バスに戻ると翔くんが笑顔で迎えてくれる
「おかえり。どうだった?嵐山は」
「ん…楽しかった
景色は綺麗だし
なかなか自然の中を歩くって出来ないから貴重な体験だよ」
「それは良かった
お土産も買えた?」
「うん。美味しそうな物がいっぱいあったから買い過ぎた」
両手に持った紙袋を翔くんに見せた
「本当だ。食べ物ばかりだね」
「でしょ?こんなに食べたら太っちゃう」
「全部自分用なの?」
翔くんが軽く目を見開く
「人へのお土産もあるけど
半分近くは自分用」
「半分か…びっくりした」
「僕、そこまで考えなしじゃないよ」
「ははっ、だな。ごめんごめん」
翔くんが笑いながら僕の頭を撫でた
それだけで胸がキュンとするんだ…
風ちゃんの言う通り
簡単に諦められる想いじゃないよね
午後も何ヶ所かお寺や神社を巡る
その中の1つ
僕がちょっと楽しみにしていた場所、三十三間堂
約1000体の仏像があるんだけど
その中に自分に似た仏像が必ずあるって聞いたんだ
だから一所懸命探してたのになかなか見つからない
いや、見つからないと言うよりも
どれもこれも似て見える
バスに乗ってからそれを翔くんに話したら
「智自身がもう仏の域なんだよ」
って笑われた
「それって褒めてるの?」
「もちろん♪
俺は好きだよ?いつも穏やかな智が」
翔くんの口から『好き』なんて言われると思ってなくて
顔が熱くなる
「もぉ…からかわないでよ…」
恥ずかしさを誤魔化す為に顔をぷいっと窓の方に向けると
ニヤニヤ顔の風ちゃんと目が合った
『良かったですね』と口だけ動く
うん。気持ちの持ち方1つで
人って楽しめるんだね
ありがとう、風ちゃん
