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take a breather

第13章 Monster

昼過ぎ、ニノからの電話…

流石にもう智くんをゆっくり寝かせてあげたくて
俺はベッドから抜け出した

『もしもし翔ちゃん?
二日酔い、大丈夫?』

「ん、大丈夫…ごめん、昨夜ウチまで送って貰っちゃって…迷惑掛けたね」

『イヤイヤ、良いモノ見させて貰ったから気にしないで』

「良いモノ?何かあったっけ?」

ニノが見て喜ぶような物、ウチにはないよね

『普段しっかり者の翔ちゃんが
ふにゃふにゃして可愛くなっちゃうとこ』

「へっ⁈俺、ニノに何かした?」

『覚えてないの?抱きついた事…』

「えっ!抱きついた⁈ニノに⁈」

そんな事、今まで一度もした事ないのに
俺 相当酔ってたんだな…

『あ〜違う違う、智くんにだよ』

「えっ…智くんに?」

『そう…智くんが『大丈夫か?』って聞いたら『ダメぇ〜』って
すっごい甘えた声出して抱きついてた』

「うそっ!」

人前でそんな事するなんて、恥ずかし過ぎる…

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