テキストサイズ

take a breather

第1章 Now or Never

ボトルをベッドの枕元に置く。

翔くんの元へ戻り脱ぎかけのカウチンとシャツを袖から引き抜いた。
手を胸の前でクロスして、恥ずかしそうに隠す仕草がまたそそる。

「暗くしたんだから隠さなくていいでしょ?」

翔くんの両手首を掴み腕を広げた。

「やっ…」

「嫌なの?」

「あ…嫌じゃなけど…俺ばっかり見られて恥ずかしいよ…」

翔くんの要望に応え、上半身に身に付けていた物を全て脱いだ。
翔くんの手が遠慮気味に俺の体に触れる。

「ふふっ、くすぐったいよ」

「えっ、あっ、ごめん…思ってたより筋肉付いてるから吃驚しちゃった」

「ポヨポヨかと思った?」

「ポヨポヨとは思ってないけど、ガリガリなのかと思ってた」

「ガリガリって…俺、そんな華奢に見える?」

「うん、そう見えてた」

「そっか。でも俺、結構力あるよ?
翔くんのことも抱き上げられると思うし」

翔くんの背中と膝裏に腕を回し抱き上げた。

「うわっ!」

慌てて俺の首の後ろに腕を回し抱きついた翔くん。

「ね?力あるでしょ?」

コクコクと頷く翔くんをそのままベッドに運びゆっくりと降ろす。

「なんか恥ずいね…お姫様だっこされるのって…」

照れ笑いする翔くんが堪らなく可愛くて、押し倒してキスをした。

「んんっっ」

少し抵抗の声をあげるのも心を擽る。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ