
take a breather
第23章 証
「試しに弾いてごらん?
鍵盤を押す感じも、普通のピアノと変わらないから」
「でもわたし、まだ何も弾けない」
「曲を弾かなくてもいいんだよ?
感触がわかればいいんだから」
椅子を引いて、絵莉ちゃんを座らせた
一本の指でポーンポーンと鍵盤を押す
「わぁ〜」
ピアノ、初めて触るのかな?
音が鳴るだけで嬉しそうだ
「絵莉ちゃん、ここが『ド』の音だよ」
ひとつの白鍵を指差した
ポーン…
「その右隣が『レ』」
ポーン…
「右手だとね、『ド』を親指、『レ』を人差し指で弾くんだ」
そう言うと、絵莉ちゃんは、その後の音を察して
5本指で『ドレミファソ』を弾いた
「そうそう、上手」
「はぁ、楽しい〜」
弾いた手元を光輝く瞳で見つめる絵莉ちゃん
「でしょ?ピアノを習えば、色んな曲が弾けるようになって、もっと楽しくなるよ」
絵莉ちゃんがクルッと顔をこちらに向けた
「ねぇ翔くん。何か曲、弾いてみてよ」
「え?俺?」
「そう!弾けるんでしょ?」
「う、ん…」
しばらく触ってないから、上手く弾く自信ないけど…
絵莉ちゃんが椅子から立ち上がり、期待を込めた眼差しで俺を見る
「弾いて?」
「うん、わかった」
簡単な曲ならいけるだろう
椅子に座り、深呼吸をひとつして、鍵盤に指を乗せた
子供の頃に弾いていた曲…
これなら、指が覚えているだろう
「あ、この曲知ってる…
わたしの曲ね?」
絵莉ちゃんの声が嬉しそうだ
「正解」
絵莉ちゃんを見上げてそう言うと、満面の笑みを見せてくれた
鍵盤を押す感じも、普通のピアノと変わらないから」
「でもわたし、まだ何も弾けない」
「曲を弾かなくてもいいんだよ?
感触がわかればいいんだから」
椅子を引いて、絵莉ちゃんを座らせた
一本の指でポーンポーンと鍵盤を押す
「わぁ〜」
ピアノ、初めて触るのかな?
音が鳴るだけで嬉しそうだ
「絵莉ちゃん、ここが『ド』の音だよ」
ひとつの白鍵を指差した
ポーン…
「その右隣が『レ』」
ポーン…
「右手だとね、『ド』を親指、『レ』を人差し指で弾くんだ」
そう言うと、絵莉ちゃんは、その後の音を察して
5本指で『ドレミファソ』を弾いた
「そうそう、上手」
「はぁ、楽しい〜」
弾いた手元を光輝く瞳で見つめる絵莉ちゃん
「でしょ?ピアノを習えば、色んな曲が弾けるようになって、もっと楽しくなるよ」
絵莉ちゃんがクルッと顔をこちらに向けた
「ねぇ翔くん。何か曲、弾いてみてよ」
「え?俺?」
「そう!弾けるんでしょ?」
「う、ん…」
しばらく触ってないから、上手く弾く自信ないけど…
絵莉ちゃんが椅子から立ち上がり、期待を込めた眼差しで俺を見る
「弾いて?」
「うん、わかった」
簡単な曲ならいけるだろう
椅子に座り、深呼吸をひとつして、鍵盤に指を乗せた
子供の頃に弾いていた曲…
これなら、指が覚えているだろう
「あ、この曲知ってる…
わたしの曲ね?」
絵莉ちゃんの声が嬉しそうだ
「正解」
絵莉ちゃんを見上げてそう言うと、満面の笑みを見せてくれた
