テキストサイズ

take a breather

第23章 証

翔が洗い物をしている間に、俺は洗濯物を干した

「こっちは終わったよ」

キッチンへ入ると、翔が食器を棚に片付けている所だった

「こっちも終わりました」

「んじゃ、着替えて出掛けよう」

「俺も一緒に行っていいんですか?」

「当たり前じゃん。なに?留守番するつもりだったの?」

「だって絵莉ちゃんがデートって…
だから、俺、邪魔なんじゃないですか?」

「ん〜…俺だったらふたりきりで行かせたくないけどなぁ…」

「え?」

翔は何を言われているのかわからないみたいだ

「だからぁ…俺だったら翔と誰かをふたりきりで出掛けさせたくないって言ってるの」

そう言っても首を傾げる翔

「翔が誰かとデートしたら俺はヤキモチ妬くけど、翔は妬いてくれないんだ」

「あっ!」

ようやく意味を理解してくれたみたいだ

「わかった?」

「はい…俺も…ふたりきりで出掛けて欲しくないです」

翔は俯き加減で頬をピンクに染めた

「よし!なら着替えよ」

「はい」
 
キッチンからリビングを経由して寝室へ向かう

「絵莉、着替えて来るから
もうちょい待ってて」

「うん、大丈夫。ブルーと遊んでるから」

まだブルーにちょっかい出してたんだ

ブルーもそろそろ休みたいだろう…
早く出掛けてやらないと、ブルーが可哀想だな

ストーリーメニュー

TOPTOPへ