
『untitled』
第7章 青春18きっぷ - story Ⅱ-
【二宮side】
しちゃった…
しちゃった…
キスしちゃった…
いつもはカサカサな唇。
触れた唇は少し潤いを残してて…
俺の目の先にはいるのはキスした相手…
相葉くん。
不敵な笑みだけを残して松本くんは丸と伊野尾を連れて教室から出ていった。
相葉くんと…二人きり…
やだ、どうしよう…
三人が出ていったドアから視線を動かすことが出来ない。
だって、相葉くんがどんな顔してるかなんて怖くて見られない。
向こう側で相葉くんが立ち上がる気配する。
どうしよう…
「ニノちゃん…」
ゆっくりと俺に向かって歩いてくる。
いつものようにバタバタしてるのではなくて。
目の前に手が差し出された。
反射的に見上げたら優しく笑う顔が。
「ニノちゃん…大丈夫?」
その手を取って立ち上がらせてもらう。
握った手を離そうとしたら、ギュツと力が加わりグッと引き寄せられ、相葉くんの胸のなかにいた。
「なっ!なに、すんだよっ!離せ!」
「やだ!」
ギュウギュウと腕一本折れちゃうんじゃないかと思うくらいに抱き締められる。
「なんだよ、なんなんだよ…怖いよ…」
パッと体が離れ、俺の両肩に手をおいて覗きこむ相葉くん。
「俺、怖い?」
「いや、そうじゃなくて…だって、急にあんな…」
「怖がらせたなら、それは、ごめんなさい。でも、俺、ニノちゃんが…」
キーン コーン カーン コーン
「明日はちゃんと、部活来いよな」
チャイムが鳴って、ビクっと体を揺らした俺たち。
相葉くんから逃げるように教室から走る。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
落ちてくる夕日が目に飛び込んできた。
ドキドキする胸。
走ったから、だけじゃない。
明日からどんな顔で相葉くんに会えばいいんだよ。
相葉くんは、なんて言おうとしたんだろう。
聞きたいような、聞きたくないような。
その日は眠るまで、ずっと、俺の胸はドキドキ
していた。
【To be continued……】
しちゃった…
しちゃった…
キスしちゃった…
いつもはカサカサな唇。
触れた唇は少し潤いを残してて…
俺の目の先にはいるのはキスした相手…
相葉くん。
不敵な笑みだけを残して松本くんは丸と伊野尾を連れて教室から出ていった。
相葉くんと…二人きり…
やだ、どうしよう…
三人が出ていったドアから視線を動かすことが出来ない。
だって、相葉くんがどんな顔してるかなんて怖くて見られない。
向こう側で相葉くんが立ち上がる気配する。
どうしよう…
「ニノちゃん…」
ゆっくりと俺に向かって歩いてくる。
いつものようにバタバタしてるのではなくて。
目の前に手が差し出された。
反射的に見上げたら優しく笑う顔が。
「ニノちゃん…大丈夫?」
その手を取って立ち上がらせてもらう。
握った手を離そうとしたら、ギュツと力が加わりグッと引き寄せられ、相葉くんの胸のなかにいた。
「なっ!なに、すんだよっ!離せ!」
「やだ!」
ギュウギュウと腕一本折れちゃうんじゃないかと思うくらいに抱き締められる。
「なんだよ、なんなんだよ…怖いよ…」
パッと体が離れ、俺の両肩に手をおいて覗きこむ相葉くん。
「俺、怖い?」
「いや、そうじゃなくて…だって、急にあんな…」
「怖がらせたなら、それは、ごめんなさい。でも、俺、ニノちゃんが…」
キーン コーン カーン コーン
「明日はちゃんと、部活来いよな」
チャイムが鳴って、ビクっと体を揺らした俺たち。
相葉くんから逃げるように教室から走る。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
落ちてくる夕日が目に飛び込んできた。
ドキドキする胸。
走ったから、だけじゃない。
明日からどんな顔で相葉くんに会えばいいんだよ。
相葉くんは、なんて言おうとしたんだろう。
聞きたいような、聞きたくないような。
その日は眠るまで、ずっと、俺の胸はドキドキ
していた。
【To be continued……】
