
『untitled』
第7章 青春18きっぷ - story Ⅱ-
【二宮side】
「はぁぁぁぁ」
今日は朝から一向にテンションが上がらない。
理由はたくさんある。
一つは櫻井先輩からメール。
昨日の夜は今日のことなんてすっかり忘れて
いつものようにテレビの前であぐらをかいて
世界を救っていたんだ。
気がついたら眠ったようで。
起きて携帯を見たら、
〈今日から新入生が部活に来ます。きちんと出席するように〉
と。
「はぁぁぁぁ」
そして、もう一つ。
「なに見てんだよっ」
柱の影から俺を見つめてるヤツがいる。
「どないした?ニノ~♡ため息つくと幸せが逃げるで」
「は?やめろ」
ナニが幸せだ。
「相変わらずつれないなぁ~♡でもそこが好き♡」
俺に抱きついてきた。
「だぁ~!もう!やめろ!丸!」
「ニノぉ~♡」
周りはいつものことで流れる景色の一つとして見てて、突っ込むヤツももう、誰もいない。
「部活に行くんだよ!離せっ」
やっと思いで丸を引き離し、階段をのぼる。
このまま階段が永遠に続けばいいのに…
いやいや、そんな無理だ…死ぬわ!
顔出して速攻、帰ってやろう。
今までだって出たり出なかったりしてたんだし。
それに、今日は夕方18時からスーパーアイテムが手に入るイベントがあるからテレビの前に集合してたいし。
部室のドアを開けたら相変わらず顧問の大野先生は船をこいでる。
「やっと、来たな!帰ったかと思った」
銀縁眼鏡をクイっとあげて俺を見て笑った、鬼…
いや、櫻井部長。
「帰ったらナニされるかわかんないんで」
嫌味を込めて言ったのに鬼部長には届かなかったようで…
コンコンとドアをノックする音がしてドアがあいた。
頭が膝につくくらい下げてバカデカイ声で挨拶してる。
この頭の形。
この声。
本当に来た…
「コイツの事は……説明不要だよな?」
櫻井先輩の言葉に俺のことを言ってるのがわかる。
「はぁ……マジかよ」
顔が見たいような、見たくないような…
なんで、こんな気持ちになるんだよ…
「はぁぁぁぁ」
今日は朝から一向にテンションが上がらない。
理由はたくさんある。
一つは櫻井先輩からメール。
昨日の夜は今日のことなんてすっかり忘れて
いつものようにテレビの前であぐらをかいて
世界を救っていたんだ。
気がついたら眠ったようで。
起きて携帯を見たら、
〈今日から新入生が部活に来ます。きちんと出席するように〉
と。
「はぁぁぁぁ」
そして、もう一つ。
「なに見てんだよっ」
柱の影から俺を見つめてるヤツがいる。
「どないした?ニノ~♡ため息つくと幸せが逃げるで」
「は?やめろ」
ナニが幸せだ。
「相変わらずつれないなぁ~♡でもそこが好き♡」
俺に抱きついてきた。
「だぁ~!もう!やめろ!丸!」
「ニノぉ~♡」
周りはいつものことで流れる景色の一つとして見てて、突っ込むヤツももう、誰もいない。
「部活に行くんだよ!離せっ」
やっと思いで丸を引き離し、階段をのぼる。
このまま階段が永遠に続けばいいのに…
いやいや、そんな無理だ…死ぬわ!
顔出して速攻、帰ってやろう。
今までだって出たり出なかったりしてたんだし。
それに、今日は夕方18時からスーパーアイテムが手に入るイベントがあるからテレビの前に集合してたいし。
部室のドアを開けたら相変わらず顧問の大野先生は船をこいでる。
「やっと、来たな!帰ったかと思った」
銀縁眼鏡をクイっとあげて俺を見て笑った、鬼…
いや、櫻井部長。
「帰ったらナニされるかわかんないんで」
嫌味を込めて言ったのに鬼部長には届かなかったようで…
コンコンとドアをノックする音がしてドアがあいた。
頭が膝につくくらい下げてバカデカイ声で挨拶してる。
この頭の形。
この声。
本当に来た…
「コイツの事は……説明不要だよな?」
櫻井先輩の言葉に俺のことを言ってるのがわかる。
「はぁ……マジかよ」
顔が見たいような、見たくないような…
なんで、こんな気持ちになるんだよ…
