
『untitled』
第3章 一線を、越える
ふと、目が覚めた。
今日は誰の家だろう。
こうなった日は、誰かが自宅に連れて帰ってくれる。
この間は翔さん家だったからな。
みんなが揃って朝を迎える日もあれば家主と俺だけっていう日もあって。
楽屋だってのに、散々ヤられて…
帰ってきてからもこのベッドの上でみんなに…
あんなに意地悪なみんなを見たのは初めてだった。
なんで、こんなとこで、こんなことされるんだろうって。
怖くて、怖くて…
でも、
『余所見してんじゃねぇぞ』
『木村くんだからって気を許しすぎ』
『肌なんか見せやがって』
『お前は俺たちのだ』
そんなことを言われながら四人に変わる変わる
抱かれたんだ。
あの映画が決まって俺は嬉しかった。
まさかの木村拓哉との共演。
色眼鏡で見られるって分かってはいるけど。
もう、二度とないから。
気を許しすぎた、というのが当たってるかは分からないけどかなり、楽しい仕事だった。
そして、あの写真も。
だって、みんな忙しくて俺に構ってくれないんだもん。
ちょっとくらい焼きもち妬いてくれるかな?って。そんなん思ったら…
この有り様。
もう、今日は使い物にならないな、俺。
ダルい体を起こした。
手首はみんなに押さえつけられてたから赤く痕がついてる。
布団をまくったら何も身に付けてない体。
あぐらをかいたら、内腿に赤いアザが出来ていた。
「ここじゃ…見えちゃうでしょ…」
ここにあるってことは身体中にあるってことで。
みんなが俺につけたアザ。
みんなが俺を愛してくれたって証。
そう思ったら、みんなにまた会いたくなった。
「ねぇ!誰か!いないの?」
カラカラな喉じゃ、大きな声もでなくて。
俺はベッドから出ることにした。
今日は誰の家だろう。
こうなった日は、誰かが自宅に連れて帰ってくれる。
この間は翔さん家だったからな。
みんなが揃って朝を迎える日もあれば家主と俺だけっていう日もあって。
楽屋だってのに、散々ヤられて…
帰ってきてからもこのベッドの上でみんなに…
あんなに意地悪なみんなを見たのは初めてだった。
なんで、こんなとこで、こんなことされるんだろうって。
怖くて、怖くて…
でも、
『余所見してんじゃねぇぞ』
『木村くんだからって気を許しすぎ』
『肌なんか見せやがって』
『お前は俺たちのだ』
そんなことを言われながら四人に変わる変わる
抱かれたんだ。
あの映画が決まって俺は嬉しかった。
まさかの木村拓哉との共演。
色眼鏡で見られるって分かってはいるけど。
もう、二度とないから。
気を許しすぎた、というのが当たってるかは分からないけどかなり、楽しい仕事だった。
そして、あの写真も。
だって、みんな忙しくて俺に構ってくれないんだもん。
ちょっとくらい焼きもち妬いてくれるかな?って。そんなん思ったら…
この有り様。
もう、今日は使い物にならないな、俺。
ダルい体を起こした。
手首はみんなに押さえつけられてたから赤く痕がついてる。
布団をまくったら何も身に付けてない体。
あぐらをかいたら、内腿に赤いアザが出来ていた。
「ここじゃ…見えちゃうでしょ…」
ここにあるってことは身体中にあるってことで。
みんなが俺につけたアザ。
みんなが俺を愛してくれたって証。
そう思ったら、みんなにまた会いたくなった。
「ねぇ!誰か!いないの?」
カラカラな喉じゃ、大きな声もでなくて。
俺はベッドから出ることにした。
