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『untitled』

第3章 一線を、越える

なんて、厭らしい顔なんだろう。

みんなの瞳に写る、俺。

俺ってこんな顔してるの?

これから、何をされるのか…

分からないのに。


「あっ…おお、の、さぁんっ…」

大野さんの指が俺の身体をなぞる。

それを、みんなが見てる。

くすぐったくて、恥ずかしくて。

大野さんはずっと、俺の顔を見てる。

口元は笑っているのに目は全然、笑ってない。

みんなを見たら、みんなも同じ顔してる。

「あ…」

みんな、俺を見てる。

「見な…い、で、よ…」

大野さんの指は触れてほしいところには触れてくれなくて。

もどかしくて、じれったい。

何で、こんなことになってるのか分からないのに。

身体中が熱くて…

「ニノ…」


大野さんから溢れた俺の名前を呼ぶ声は、小さい声で。

「…気持ち良くしてやるよ…」

大野さんの右の口角が上がり、上唇をベロリと舐めた。

カチャカチャとベルトを外され衣装のズボンを脱がされる。

少しだけ反応してる俺の。

パンツの上からグニっと握られた。

「あっ…ん!やだ!」

やだ、とか、やめて、とか、言っても誰も何も言ってくれない。

大野さんはそのまま、パンツの上から俺のを咥えた。

泣きそうだ。

俺、何かした?

「あ、やだっ、」

身体を捩ってもみんなに押さえつけられているから意味がなくて。

「なんで…こんな、あっ!」

「分かんないの?」

翔ちゃん…助けてよ…

「ニノはいつも、そう…」

相葉さん、手を貸してよ。

「俺たちがどんな、気持ちで…」

潤くん、そんな顔しないで…

「一回、イっとけよ…」

パンツを下ろされ、みんなの前に晒された俺の。

大野さんはまた俺のを口に頬張った。

それを見ただけで、俺は大野さんの口の中で果ててしまった。

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