
『untitled』
第3章 一線を、越える
なんだ、これは。
どういうことなんだ、これは。
赤坂のテレビ局のトイレの便座に座り携帯にかじりつく。
今の今まで、有吉さんといつものように収録を終えて、楽屋に戻ってきた。
マネージャーからこのあとの予定を確認しながら
着替えをしていた。
「二宮さん、すごいですね~」
と、マネージャーが言う。
「なにが?」
「試写会の様子、見てないんですか?」
「朝からワイドショー、持ちきりですよ!」
知らないはずがない。
なんなら、俺だって試写会に行きたかった。
でも、メンバーだから。
聞いたことないだろ?メンバーの試写会に行くなんて。
その日の夜にLINEをしておいた。
労いの言葉と、映画への期待を言葉にして。
そして、今、返事が。
それを、俺は便座に座り確認している。
そこには、まさかの2ショットの写真とお礼の言葉が。
肩を抱かれてるなら、まだ、まだ、まだ許そう。
でも、ニノは、腰に手を回されていた。
しかも、試写会が終わって帰るときじゃねぇの?
だって、ニノはいつものTシャツに短パンだったから。
先輩の腕が腰に回されたことでニノのTシャツが少し捲れて、白いお腹に緑のパンツが見えてる!!!
なんてことだ。
どういうことなんだ。
携帯で試写会の様子の記事を読み漁りアップされた動画をチェックする。
「あいつ…」
俺は気がついたら下唇を噛んでいた。
どの記事も写真も木村先輩が、ニノの肩を抱き寄せ、ニノがカメラに向かってダブルピースしてるのを持ってきている。
可愛い顔だな、相変わらず。
蝶ネクタイがよく似合う。
木村先輩に限らず、SMAPは俺たち嵐からすれば
大先輩で目標にしてきた人達。
そんな大先輩との共演。
浮かれるなってのが無理だろう。
台本が刷り上がった時も嬉しそうにしてた。
ご飯に誘われた時も。
ラジオに誕生日のメッセージを寄せて頂いた時も。
誕生日のプレゼントとして、大量に洋服を頂いた時も。
いつでも、嬉しそうだった。
だけど、もう限界だ。
俺はニノを抜いたLINEグループを開いて、集めた記事、Twitterにあがった動画など全てをみんなに送ってやった。
「にしても…可愛いな…ニノ…」
どういうことなんだ、これは。
赤坂のテレビ局のトイレの便座に座り携帯にかじりつく。
今の今まで、有吉さんといつものように収録を終えて、楽屋に戻ってきた。
マネージャーからこのあとの予定を確認しながら
着替えをしていた。
「二宮さん、すごいですね~」
と、マネージャーが言う。
「なにが?」
「試写会の様子、見てないんですか?」
「朝からワイドショー、持ちきりですよ!」
知らないはずがない。
なんなら、俺だって試写会に行きたかった。
でも、メンバーだから。
聞いたことないだろ?メンバーの試写会に行くなんて。
その日の夜にLINEをしておいた。
労いの言葉と、映画への期待を言葉にして。
そして、今、返事が。
それを、俺は便座に座り確認している。
そこには、まさかの2ショットの写真とお礼の言葉が。
肩を抱かれてるなら、まだ、まだ、まだ許そう。
でも、ニノは、腰に手を回されていた。
しかも、試写会が終わって帰るときじゃねぇの?
だって、ニノはいつものTシャツに短パンだったから。
先輩の腕が腰に回されたことでニノのTシャツが少し捲れて、白いお腹に緑のパンツが見えてる!!!
なんてことだ。
どういうことなんだ。
携帯で試写会の様子の記事を読み漁りアップされた動画をチェックする。
「あいつ…」
俺は気がついたら下唇を噛んでいた。
どの記事も写真も木村先輩が、ニノの肩を抱き寄せ、ニノがカメラに向かってダブルピースしてるのを持ってきている。
可愛い顔だな、相変わらず。
蝶ネクタイがよく似合う。
木村先輩に限らず、SMAPは俺たち嵐からすれば
大先輩で目標にしてきた人達。
そんな大先輩との共演。
浮かれるなってのが無理だろう。
台本が刷り上がった時も嬉しそうにしてた。
ご飯に誘われた時も。
ラジオに誕生日のメッセージを寄せて頂いた時も。
誕生日のプレゼントとして、大量に洋服を頂いた時も。
いつでも、嬉しそうだった。
だけど、もう限界だ。
俺はニノを抜いたLINEグループを開いて、集めた記事、Twitterにあがった動画など全てをみんなに送ってやった。
「にしても…可愛いな…ニノ…」
