
地味に甘い君
第37章 最終章・卒業
「卒業して――――…互いの入社式まで時間あるじゃん?
で、お互いの職場の中間地点に部屋を借りない?で、一緒に暮らそう?」
そう言うと、鞄から何件かの物件をテーブルに広げた!
「///えっ、こ…こんなに?」
「もちろん!わが社のセキュリティがバッチリ完備された!完璧な物件ばかりだ!」
純弥さんが身を乗り出してドヤ顔をする。
「純弥様――――…見事な職権乱用でございます」
「違うから!財前は黙ってて!」
マンションにアパート!一軒家まで――――…俺は目がチカチカしてきた!
しかも…どれもこれも…高い!!
「なんで…一軒家まであるんだよ……メチャクチャ高いし!」
俺は一軒家は無いだろうと、横によける。
「あ~!その一軒家ボツ?僕はいいと思ったんだけどなぁ~!」
