
地味に甘い君
第37章 最終章・卒業
「まっ、こう言うことは財前の好物って事で、任せて大丈夫だ!」
話を聞いていた純弥さんもニコニコしている!
「だ…大丈夫…って――――…義理の母さん…ヒステリックになりませんでしたか?」
俺は恐る恐る財前さんを見ると――――…さっきまでの優しい顔つきはどこえやら!悪魔的な静かな笑いに…背筋が凍る!
「フフフ…ヒステリック?いえいえ、そんなのわたくしにしてみたら…赤子の鳴き声でございます。
ご自分の立場が分かれば…強いものに噛みついたりいたしませんよ…バカでない限り…」
――――う…うわぁ…
「財前を敵にしたら…ダメって感じがするよねぇ…むかつく!」
純弥さんが雷華さんに隠れるようにそう言うと、ギロリっと睨まれ!「ヒッ!」と、怯えた!
――――財前さんは…敵にしないようにしよう…
