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林檎の香りがするお店

第2章 ほのかに香る貴方の話

どこかで見た気がして、考えながら電車に飛び乗った。

電車のドアが閉まると同時に思い出す。

「あっ、!」

大きな声を出すと、周囲の視線が集まって顔が熱くなった。

すいませんと謝って、俯きながら考える。

【z,storm】は今日打ち合わせのお店で、店長が松本さんだったはず。

なんで今まで気づかなかったのかなと不思議になった。

電車を降りた会社までの道で、財布取り出し大野さんから受け取ったカードを取り出した。


やっぱり、
あの綺麗な字の隣には、きちんと【z,storm】と書いてあった。

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