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「何から握りましょうか」


キタキタ。


ここに至るまでの間に
寿司屋でのマナーは
吉田の送別会をそっちのけで
予習済み。


“店の力量を知るには玉子から食え”


でも、それはそれで生意気そうだし。


“先ずは白身から。そして徐々に
脂がのっているネタを食べましょう”


言いたいことは分からなくもないけど
好きなものを最初に食べたい主義。


「ウニと中トロとアナゴくださいッ！」


結局こーなる。