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Deep Night《R18版》

第2章 No.217


喋るだけの練習だと言って帳はニーナに一切触ることはなかった。途中でニーナの声が掠れると水を飲ませてやるくらいの優しさはあった。

喋る練習というよりも色々と聞いてくる質問の方が多かったが分かる範囲で答えると帳は顔を顰めたりして1人でブツブツと考え込む。

「なるほどな、そういう仕組みか」

そんな日が数日続いてたある日のこと。
帳はいつものようにニーナを指名してVIPルームに呼びつける。

「ニーナ、最近待遇良くなったか?」

「たいぐう?」

「いつもよりイイ思いさせてもらってるかってことだ」

縛られることが嫌だと学習したニーナに触らないことを条件に解放した。帳に触らない限りは自由にしていいと言われたのでベッドでゴロゴロしながら喋る練習をしていたニーナは質問に少し間を空けて答える。

「んーイイ思いは餌いっぱい貰えたり、痛いことされなかったり、ふかふかのベッドでこうやってゴロゴロ出来たりすること?」

「そうだ」

「んーじゃあイイ思いない。帳と一緒に練習するときだけはイイ思い、たいぐう?良くなった。ゴロゴロ出来るイイ待遇ね」

「そうか」

満足そうにベッドに転がるニーナにたったそれだけかと数日通い詰めても何も変わらない現実に納得した。

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