
ただ今嫉妬宮発動中!
第2章 嫉妬宮その2~N×J
和 side
……どれくらい、こうしてた?
ベッドの上で重い身体を起こした。
ふぁサァッ……
肩から薄い毛布がずり落ちた。
?
オレ、こんなの掛けたっけ?
……いや、違う。
自分では掛けてない。
周りを見回すと、潤のカバンが見えた。
……帰ってきてんだ。
でも、部屋には居ない。
オレは……泣いていたのを思い出して
思わず手でごしごしと顔を擦る。
潤は、この顔を見た?
気付いたか?
なんで泣いたのか、自分でも分からないし
ましてや、潤には見せたくはなかった。
吐き気は止んでたけど、代わりに頭痛が
してることに気付いた。
軽く動かすだけで、ガンガンと響く。
……うっ痛い
片手で頭を押さえる。
掛けられていた薄い毛布を、もう一度
引き寄せて、ドサッと横になった。
頭痛がする中で、又潤の事を想う。
……あんなに楽しそうに。
オレ以外の奴と笑い合ってる潤。
「サクライショウ」
っつってたっけ?
新しく出来た友達……ね。
あんなに馴れ馴れしい奴、潤の身体に
然り気無くボディタッチしたり。
穢い……
オレの潤に。
止めて。
潤のその綺麗な身体に触れていいのは
オレだけなのよ?
それは、産まれてきてから
決まっている事だから。
……潤。
帰ってきてるなら、
さっさと此処に戻って来いよ?
早くさ。
その穢い身体を……
消毒しなきゃ。
