
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第3章 伯爵と通り魔
ヒュッ――――――――…
後で…
鋭く風の切る音がした…
「――――…ぇ」
一瞬の事だった…風の切る音が私の耳に届くと…ハラリ――――…と、頭が軽くなった…
ふと地面を見ると…
黒く…長い髪が私の足元に落ちた?
「ムカつくんだよ…何処のお姫様だよ――――…ガキの癖に…高っい服とかアクセサリーとかつけて…真新しいもんばっかり身に付けて――――…」
振り返ろうと体を動かそうとした瞬間!
髪を鷲掴みにされ見動くきが取れなくなった!
「キャッ!だっ――――…誰!?」
「誰は――――…失礼だろ?お嬢ちゃん…」
私は“お嬢ちゃん”の言い方や声に――――…聞き覚えがあった…
「…!…?オー…ナー…?」
