
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第6章 伯爵と訪問者
――――…その頃、アレキサンダーは…
奥部屋でぐったりしていた
流石に一時間も血を吸われ――――…フラフラしていた
「あの野郎――――…ガッツリ搾って行きやがった…」
時計を見るとお昼が過ぎていた…
「すみれ――――…帰ってきたよな…ランチ…一人でさせるなんて――――不覚だ!
立てなくなるまで吸わせるんじゃなかった…クソ」
野村はたっぷりアレキサンダーの血を体に入れ満足げに帰って行った――――…
すみれの帰宅時間とは被らない――――それが救いだ…と、アレキサンダーは奥部屋のソファでため息をついた
「あの二人が出会ったら…考えただけでも恐ろしい…」
どうなるかは…アレキサンダーにも分からないが…
もしかしたら――――…野村はすみれを手に入れようとするかもしれない――――…
――――叔父のように…
アレキサンダーはフラフラする体を起し…
3時まで回復を優先させようと目を閉じた――――…
