
ロリヴァンプ伯爵の鼻唄🎵
第6章 伯爵と訪問者
――――…その頃…アレキサンダーは…
今日の訪問者リストを見て大きくため息をついていた
「…すみれが葡萄園に行く予定があって良かった…」
アレキサンダーの視線の先に…一人の男性の名前があった…
どうも…すみれと会わせたくない人物らしい
と、そこへピノ彦が電話を手に部屋に入ってきた…
「有森様ですが――――…今、葡萄園に到着したと白本から連絡が来ました」
「――――…そうか、美味しいジャムを伝授してやってくれ」
ピノ彦はアレキサンダーの伝言をそのまま伝えると電話を切った
「ピノ彦――――…奥部屋の準備は大丈夫か?」
「はい、滞りなく」
アレキサンダーは「そうか」と、言うと…窓から見える葡萄園に視線を向けた
