
貴方の涙は俺が拭くから ON
第21章 忘れられない過去3 智
そんなある日、まだ月始めだって言うのに
月末のオフ日を予約させてほしい、とLINEが入った
その日はニノもオフみたいで
≪ その日は何も聞かずに 一日俺に付き合って欲しい ≫
≪ いいけど、どこか行くの? ≫
≪ 何も聞かずに、って言ってるんだけど?(笑) ≫
≪ あ、そっか うん、了解 ≫
きっと俺の気を引き立てるようなサプライズデートの計画立ててくれてるんだ
でも、ニノの事だから遠出はしない筈
てゆーか、そもそも外出するかどうかもわかんねぇな
酒と食糧買い込んで、一日ゲーム漬けってのもありそうだ
それならそれで、がっつり付き合ってやろう
・・・なんていう予想は、完全に外れることになった
