
ROOMMATE
第2章 新生活
「はい、はいそうです!
今日はよろしくお願いします」
笑顔でお辞儀をすると、
高橋さんは丁寧に名刺を出して挨拶をした。
「お待たせしてすみません。
eyeシェアハウスの高橋と申します」
にっこり笑う優しそうな雰囲気の人だ。
「物件はすぐ近くなので、早速いきましょうか」
「はい。よろしくお願いします」
後で迷子にならないよう、
景色を覚えながら高橋さんの後をついて行く。
「佐藤さんは、東京はじめてです?」
「あ、いえ…旅行で何回か来たことありますけど、
この駅は初めてです」
「そうなんですか?ここは色んなお店があって、
若い人に人気のスポットですよ。私もよく遊びにきます」
高橋さんは周辺を説明しながら
気さくに話しかけてきた。
