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僕ら× 1st.

第27章 牛、歩く --Mkt,Ar

キスから顔を離すと、たじろいだ表情の彼女。

V字カーディガンの上からブラウスのボタンを外していくと、彼女の手がそれを遮る。

「あのっ、ゆ、侑生君……。映画は?」

「映画より花野ちゃんを抱きたい。欲しくてたまんない」

「ね、ね?今日はこれだけにして?私っ、」

はだけた前を押さえてイヤイヤと首を振る。
肩から覗くブラウスの下、キャミとブラのストラップが見える。

少しくらいの抵抗はないようなもの。
彼女の腕を避けながら進む。
だってもう、谷間が見えてるっ。

おっぱい…。
ふくふくした花野ちゃんのおっぱいに、しゃぶりつきてぇ!

早く、早く脱がしたいのに、気が焦るせいかボタンも上手く外せねぇ。

「お願い。侑生君、私っ、私っ。ごめんなさいっ」

そして、彼女の両手は力一杯で俺を拒絶しだす。
俺も負けずに応戦といくわけにいかず、緩めた。

これは、マジで嫌……か。

「ごめん」

「……ごめんなさいっ」

涙目の彼女は、荷物を持って部屋から出ようとする。
ここで逃がしたら、もう終わってしまう……。

「待って!もうしないから!な?」

彼女を背後からそっと抱き締めた。

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