
僕ら× 1st.
第26章 ディスポ --Shu,R
と、ここから見える通りに救急車が停車し、担架を担いだ救急隊3人がやって来た。
手慣れたチームワークで晄志を移し、車内へ運び入れる。
和波さんと花野ちゃんが一緒に乗り込む。
「侑生君。またあとでね」
ニコッと彼女は笑顔を見せた。
見送りの後ろで、こそっと居松に問う。
「俺たちとでいいのか?」
「あちらは和波さんもついていますし。れっきとした隊員たちです。それに、本来なら付き添いは1名……ま、非常事態ですし無理言えば乗れたでしょうけど。来ました……気を抜かずに行きましょう」
居松の言う通り、病院所有の救急車が俺たち3人を乗せるために停車した。
まあ元気そうなんだけど、煙も吸ってるだろうし一応の診察のために取り計らってくれたようだ。
でも、居松は"気を抜かずに"と言ったんだ。
このクルマは怪しいということか。
見たところ別段……。
「ひょろい運転手1人だけですね。どうします?」
ああ、拍子外れだよな。
変な方向に進むなら、容易にジャックできる。
「様子を見るか。居松、手持ちある?」
「ご心配なく」
手持ち……金じゃねぇのもわかっているようだな。
手慣れたチームワークで晄志を移し、車内へ運び入れる。
和波さんと花野ちゃんが一緒に乗り込む。
「侑生君。またあとでね」
ニコッと彼女は笑顔を見せた。
見送りの後ろで、こそっと居松に問う。
「俺たちとでいいのか?」
「あちらは和波さんもついていますし。れっきとした隊員たちです。それに、本来なら付き添いは1名……ま、非常事態ですし無理言えば乗れたでしょうけど。来ました……気を抜かずに行きましょう」
居松の言う通り、病院所有の救急車が俺たち3人を乗せるために停車した。
まあ元気そうなんだけど、煙も吸ってるだろうし一応の診察のために取り計らってくれたようだ。
でも、居松は"気を抜かずに"と言ったんだ。
このクルマは怪しいということか。
見たところ別段……。
「ひょろい運転手1人だけですね。どうします?」
ああ、拍子外れだよな。
変な方向に進むなら、容易にジャックできる。
「様子を見るか。居松、手持ちある?」
「ご心配なく」
手持ち……金じゃねぇのもわかっているようだな。
