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僕ら× 1st.

第22章 遭難 --Shu,Ar

と、治療中の2人の保護者も到着したらしく、もっちーは慌ただしく病室を出ていく。

それと入れ違いに、ナースが花野ちゃんのバイタル(体温や血圧等)を測る。
微熱の花野ちゃんに、一通りの質問をして退室した。

「2人、晩ごはんまだだよな?」

和波さんの言葉に気づけば、時刻はもう20時になりそうだった。

「はい」と2人で返事する。

そういえば、忘れてたな。

「で、泊まるところもない?」

「それは何とかします」

キッパリとアルは言う。
ま、俺らなら何とかなるよな。
何ならここの仮眠室に潜り込んでも。

「そう?…花野も緊急だったから、今晩は食事が出ないんだ。俺、下のコンビニで買ってくるから…どっちか一緒に来て?」

と言いつつ、和波さんは俺を見る。

「じゃ、俺が」

花野ちゃんとアルを残して部屋を出る。

「あ、和波さん……ドアは、開けておいて」

閉めようとしていた和波さんは、口角を上げて紳士なアルに応えた。

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