
僕ら× 1st.
第1章 初期状態 --Ior,Shu
***
桜舞い散るなか、新入生は体育館前にごった返しに集まって、それぞれのクラスを確認する。
彼女とは違うクラス…。
残念だけど隣だしすぐに遊びに行ける。
群衆から少し離れた場所で、あたりを見渡している彼女を見つけ足を向ける。
立っているだけでサマになる彼女の兄貴たちが、その後ろで僕に気づき、彼女に教える。
僕と目があうと、パァッと笑顔になって手を振ってきた。
制服じゃなかったら、まだまだ小学生にしか見えなかったけれど、とっても似あっていて可愛いくて。
照れかくしに「七五三みたいだねっ」と指摘すると、「お前もだ」と兄貴たちに小突かれた。
ひんやりとした体育館での入学式を終え、正門の前で彼女と2人並んで記念撮影。
その画像を自分のスマホにも送ってもらう。
帰りは彼女と兄貴と僕の4人で。
彼女の家に立ち寄る。
10才まで僕も住んでいたことのある彼女の家。
僕の部屋はまだ残してあって…。
引っ越しで荷物はほとんど持ちだしたから殺風景だけど、居心地がよかった。
昼食をいただいて休憩のあと、兄貴と竹刀を交わす。
年齢差が著しく、勝った試しはないけれど、彼女はいつも僕を応援してくれる。
夕方、彼女お手製のチョコクッキーをお土産に、小柴宅まで送ってもらった。
桜舞い散るなか、新入生は体育館前にごった返しに集まって、それぞれのクラスを確認する。
彼女とは違うクラス…。
残念だけど隣だしすぐに遊びに行ける。
群衆から少し離れた場所で、あたりを見渡している彼女を見つけ足を向ける。
立っているだけでサマになる彼女の兄貴たちが、その後ろで僕に気づき、彼女に教える。
僕と目があうと、パァッと笑顔になって手を振ってきた。
制服じゃなかったら、まだまだ小学生にしか見えなかったけれど、とっても似あっていて可愛いくて。
照れかくしに「七五三みたいだねっ」と指摘すると、「お前もだ」と兄貴たちに小突かれた。
ひんやりとした体育館での入学式を終え、正門の前で彼女と2人並んで記念撮影。
その画像を自分のスマホにも送ってもらう。
帰りは彼女と兄貴と僕の4人で。
彼女の家に立ち寄る。
10才まで僕も住んでいたことのある彼女の家。
僕の部屋はまだ残してあって…。
引っ越しで荷物はほとんど持ちだしたから殺風景だけど、居心地がよかった。
昼食をいただいて休憩のあと、兄貴と竹刀を交わす。
年齢差が著しく、勝った試しはないけれど、彼女はいつも僕を応援してくれる。
夕方、彼女お手製のチョコクッキーをお土産に、小柴宅まで送ってもらった。
