
僕ら× 1st.
第14章 P波 --Khs,Ior
親父にはただの抗議も許されないのか?
認めたくないけど、血を分けた息子なのに…。
それに、柊兄と同等以上?
そもそも、なぜ彩華さんはあんな状態なんだろう?
僕が屋敷に来た頃は、彩華さんは動いていたのに。
アル兄と柊兄が助けたお姫様は、本当に助けられたのか?
「僕の彼女をどうしようというの?小柴さんの管理下?」
次第に陽が傾き暗くなってきた車内で、僕は明かりを求める。
それならば小柴さんが"別れろ"だなんて言うはずないとわかっているのに。
「お前に自分たちの言うことを聞かせるための人質。ウラの意味は、幹部の妾候補」
幹部?それは誰?
「小柴さんの元には行かないってこと?」
「彩華さんをなぞればお前の上司である俺の愛人だけど、ヤツらはそんなの面白くないからな。お前の彼女は親父の管理下に入るよ。
捧げる相手はアルでもいいとか。これが譲歩だと…」
「そんなっ!僕、親父のこともアル兄のことも裏切ったりしないのにっ!それにっ、アル兄はそんなことっ」
「あいつは嫌がるだろうな。でも、下着姿のお前の彼女と、同じベッドに入らざるをえなくなったら?」
「それでも兄貴は…」
怯える花野に、兄貴が手をつけるはずがない。
兄貴には辛いだろうけど、そんな状況下でも花野は無事では…?
認めたくないけど、血を分けた息子なのに…。
それに、柊兄と同等以上?
そもそも、なぜ彩華さんはあんな状態なんだろう?
僕が屋敷に来た頃は、彩華さんは動いていたのに。
アル兄と柊兄が助けたお姫様は、本当に助けられたのか?
「僕の彼女をどうしようというの?小柴さんの管理下?」
次第に陽が傾き暗くなってきた車内で、僕は明かりを求める。
それならば小柴さんが"別れろ"だなんて言うはずないとわかっているのに。
「お前に自分たちの言うことを聞かせるための人質。ウラの意味は、幹部の妾候補」
幹部?それは誰?
「小柴さんの元には行かないってこと?」
「彩華さんをなぞればお前の上司である俺の愛人だけど、ヤツらはそんなの面白くないからな。お前の彼女は親父の管理下に入るよ。
捧げる相手はアルでもいいとか。これが譲歩だと…」
「そんなっ!僕、親父のこともアル兄のことも裏切ったりしないのにっ!それにっ、アル兄はそんなことっ」
「あいつは嫌がるだろうな。でも、下着姿のお前の彼女と、同じベッドに入らざるをえなくなったら?」
「それでも兄貴は…」
怯える花野に、兄貴が手をつけるはずがない。
兄貴には辛いだろうけど、そんな状況下でも花野は無事では…?
