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「何なのよ！私とこいつが抱き合うわけないでしょ！気っ持ち悪いっ！スワップですって？この口の悪い気障なむっつりスケベと？勘弁してよ」

まず口火を切ったのは小津。
疑いを晴らすためといえ、そんな言い方はないんじゃないかと思うけど。

「ああ、勘弁してほしいのは俺もだよ…」

「お前にどう思われても構わない」と、小津のアタックを直ぐ様あしらう。

「私…あの、お墓でこけそうになって。マコ、ごめんね？滝沢君が助けてくれたの。それだけだから。でも、伊織君のこと酷く言い過ぎよ？」

へぇ、宮石でも怒るんだ。
それに対しても小津はやっぱりこんな言いぐさで。

「ああ、ごめんね。あんたには悪いけど、私はこいつといたってちっとも全然全くときめかないって言いたいのよ。こんっな写真撮られて、最っ悪！…康史と何もないのはわかってるわよ、謝んなくていいわよ。私もあの道はつまづいたもん。こいつは助けちゃくれなかったけどね！」

あんまり否定すると、逆な気もしてしまうけど。

「気にするなよ。性根の腐ったオズマとは徹底的に合わないんだ」

あまり表情を変えずに伊織は彼女に説く。

「腐ってないし！オズマじゃないっつーの！聞いた？花野。私にはこんなヤツなのよ？私はあんたの彼女の親友なんだから、もっと丁重に扱いなさいよ！」

自分の彼氏を散々に言われて怪訝な表情をする宮石だったが、伊織に頭を撫でられて困りながらも小さく笑った。

小津、何でいきなりこんなに機嫌が悪いんだ？