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次の日、俺って何ていい友人なんだろと思いながら、1年生の教室に出向いてマコちゃんに声をかける。

そしてそこで俺は、花野ちゃんの家族構成を知ることになる。

兄はふたり。
高校3年と20代前半くらいの。

アルと俺が見たのは、年上の兄貴ってことになるな。

長男は、事務員として働いているなんてマコちゃんは言うけど、どうみてもあの雰囲気はそんな平和なもんじゃなかったぞ？
だいたい、事務員が高級車乗って平日夕方に妹の送迎するか？

あの写真には子どもが3人しか写っていなかったけど？

両親はすでに他界。
それも、伊織の両親と同じ事故で。

てか、ここでも伊織の名前が出てきて……。

伊織と花野ちゃんのつながりが予想以上であることに、俺は息を飲んだ。

自分の教室に戻ってみると、アルは俺のかわりに日直の仕事をしてくれていた。

昨日のサングラス男は、花野ちゃんとこの長兄で、次兄は高3とだけ告げた。