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三角関係ときどき四角

第2章 夫と娘の秘密

「はい。お粗末様でした」


もっと……聴きたかった。


だから……


「次は?」


それとなく催促してみる。


「歌はもういいや。お話しよう」


握られた手はそのままで
それが妙に照れ臭い。


照れてしまったりとか
恥ずかしかったりとか
隆哉先生には芽生えなかった感情が
ここにはある。

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