テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第2章 夫と娘の秘密

初めて耳にする曲だけど
バラードということは分かった。


聴けば聴くほど心に染み入るようで
油断をしたら泣いてしまいそうな曲。


この曲には陵介くんの声がマッチしている。


陵介くんは歌いながら
さりげなく私の手を握った。


そして時折、私を見つめる。


この歌を捧げられているような錯覚に陥る。


この時間が終わってほしくなかった。


ずっとこうして歌いながら
手を繋ぎ、微笑み掛けてほしかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ