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三角関係ときどき四角

第11章 終わりと始まり

投げやりになっていた陵介くんが
私に伝えようとしたことが気になる。


パパの書斎に行ってみた。


「舞彩……どうした?」

「久し振りだね、パパ」

「……そうだね」


いまいち歓迎されていない様子。


だけどそこまで気にしていられずに
パパなら知っていると思い聞いてみた。


「どうして陵介くんは私と結婚したの?
長谷川家の秘密って何?」

「分からないな」


ろくに考えもせず、即答だった。

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