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三角関係ときどき四角

第11章 終わりと始まり

「珠理。舞彩に言われた通りにしろ」


陵介くんが萎えきったモノを
スウェットの中に収めると
珠理ちゃんは渋々部屋を出ていった。


「珠理とは終わらせるつもりでいた」

「そんなのどっちでもいい」

「良くないだろ……そもそも舞彩だって
あの男と……そうなんだろ?」


見苦しいよ……陵介くん……


私の好きだった陵介くんが
音を立てて崩れていく。


「竜介をあの男呼ばわりしないで
もらえるかな」

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