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三角関係ときどき四角

第1章 合コンの行方

「実は……畳が冷たかったの……」

「あ……ごめん……」

「ぅぅん……今は暖かい……とっても」


千夏が俺の胸に顔を埋めると
冷たくなった背中を撫でた。


「ベッド……行く?」

「……」


千夏が口をつぐみ不安になる。


「どうした……千夏?」

「そろそろ帰らなきゃ……」


そうなんだよ……千夏は既婚者。


帰してやりたいけど……


このまま帰したくない。

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