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陵介くんの風呂だと確信した僕は
風呂場の前を素通りすると
今度はキッチンから物音がして
食欲を掻き立てるいい香りがしてきた。


その香りに誘われるように
キッチンへ向かうと
陵介くんがラーメンを作っていた。


「あ、お義父さん」

「夜食だけじゃ足りなかったようだね」

「いやいや。ちょっとした事故がありまして」


珠理ちゃんが作った鍋焼きうどんを
テーブルから落下させてしまったらしい。


つまり今、風呂場に居るのは……