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三角関係ときどき四角

第1章 合コンの行方

「遠慮なくあがってください」

「……お邪魔します」


千夏は俺を警戒しているようで
部屋に入っても薄手のコートを脱がず
スカーフも外さず完全武装。


「適当な所に座ってください」


六畳一間にあるのは
シングルのパイプベッドと……


「これって……」

「あ、これですか?プロレス好きなので」


俺は覆面マスクの収集家。


幼少の頃から小遣いを貯めて
購入した覆面マスクを
部屋のすみに並べている。

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