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三角関係ときどき四角

第3章 それぞれの思惑

「いいのよ。舞彩には隆哉との関係を
継続したまま陵介と結婚してもらうから」

「陵……介……?」


陵介くんを呼び捨てにするあたり……


なんとなく読めてきた。


千夏の意図が。


「陵介と私……恋人なの。少し前からね」


千夏のはにかむ様子が
高校三年生の千夏を彷彿させた。


あの頃の千夏と全く見劣りしない
あどけなく可愛らしい表情。


まだそんな表情が出来るなんて……

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