テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第3章 それぞれの思惑

僕と舞彩の営みを
千夏に見られていることに
気付かずにいた。


「パパァッ……イクゥッ……パパァッ……」


舞彩は千夏の存在に気付かず
激しく腰を揺すり続ける。


僕はわりと冷静になれた。


だって僕が今、抱いているのは
あの頃の千夏なのだから。


それを説明出来ないのことが歯がゆい。


千夏はドアの音を立てずに
リビングから出ていった。


僕と舞彩の関係を千夏は知っていた。


じゃなきゃ、ここまで冷静に
なれるはずがない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ