
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書
涙が流れそうになった――――…
我慢――――…我慢しないと…
我が儘を言わなかった自分が悪いんだから…自業自得!
最後に…曽根が興奮したマーメイドのドレスを試着し…
誰もいないと分かっていたが、カーテンを開けて部屋を見渡す――――…
――――…え?
「///やっぱり…そのドレスが一番似合います…ライカ」
「!///キャァ――――――――――!」
なんと、カーテンを開いたそこには!正座をして私の姿を前のめりで見ている曽根がいた!
「///やっ!やだ!つから!?いつから!!」
「///あ~……今です!」
「嘘つけ!本当の事言わないと…晩御飯、財前さんと食べさせますよ!」
「はい!ごめんなさい!
“一緒に来てって言いたかった”――――…って…あたりから?」
////キャー!!!!誰もいないと思っていたから!
は――――…恥ずかしい!うそ!…やだ…
