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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書


それから、曽根の多忙は続き…社長室に泊まり込むこともしばしばあった


案の定ドレスの試着の日も曽根はシステムチームと朝から会議室に籠っていた


秘書室長の実周さんには用件を伝え午後外出をするが…


曽根になにも伝えずにドレスの試着に行く事に罪悪感を感じてしまう


私のドレス姿を毎回楽しみにしていたのを知っているから尚更…


私は大きくため息をついてしまう


「神谷さん、ため息をつくと幸せが逃げてしまいますよ」



「///実周室長も、そんなこと言うですか?この間、財前さんにも同じことを言われました…

“ため息あるある”なんですか?」




「///え、そうなの?“あるある”って言えば“あるある”だよね…」



実周室長は焦りながら鼻頭をぽりぽりと掻いた


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