
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第12章 【最終章】完璧な駄犬と憂鬱な秘書
そして、私が指定した営業会議の日が来た
すでに営業社員は会議室に集まっているに違いない…
さてはて…どんな顔つきになったかな?
私は会議室の扉の前で深呼吸をして――――…扉を開けた
「お疲れ様です、進展はありましたか?」
「はっ、はい!」
私が部屋に入ると――――…中にいた社員が一斉に立ちあがりお辞儀をした!?
「え…え?」
一週間前のあの…どんよりした雰囲気はいったいどこに?
と、思うほど全員が私を見つめ顔を上げていた
「――――何か…雰囲気が違いますね…こちらの方が、だいぶましですよ」
すると、営業部長が私の方に歩み寄り深々と頭を下げた――――…
