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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント


「///ラ、ライカ……同じ呼び名は…」


「そうね――――…嫌ですね……でも、可愛らしい…私らしい、愛称がいいですね…」




曽根は、自分が前のご主人様の事を話した事について…少し気が引けたのか…私の指を不安げに撫でている――――…




「――――…こんなに愛らしく仕付けした前のご主人様には感謝しないといけませんね…


少し、ヤキモチを妬きましたが…前があっての…貴方なのでしょ?


こんな事で、怒ったり…貴方を嫌いになったりしません…不安がらないでください」




「///ラ…ライカァ……///ヤバイ…また、惚れてしまう」




「これ以上は、勘弁です…“ジン”」




「///ジ――――…ジン?!」



「ええ、“ジン”響きも良いですし……それに…」




「///それに――――?!」




曽根は、自分の名前の由来に興味津々だったが――――…



「――――秘密です」



と、曽根を足で軽く蹴飛ばす――――…





すると、床にバランスを崩して倒れた曽根が

「///ライカァ~!ライカァ…アッン…ヤバイ…また、惚れてしまいました!」



と、私の足にすがり付いた…









――――…言えません…


昔、実家で飼っていたゴールデンレトリバーの名前だなんて…



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