テキストサイズ

腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第3章 ~幼馴染との再会~

「しかし、奴らは一向に現れませんね」

『好都合な事に、水無月(みなづき)の息子の居場所を、未だに見つけられていなんだろうな』

出来れば、このまま見つからずにいて欲しいもんだ。

俺と睦月さんはもちろん、他の同僚達と部下達も同じ事を思っている。

『まぁ、俺達は水無月との約束を守るだけだ』

「はい、もちろんです」

翔太(しょうた)さん、あなたとの約束は僕達が必ず守ります。

『要件は以上だ』

そう言って、睦月さんからの通話が切れた。

「翔太さん…。」

俺、ずっとあなたの事もあなたとの約束も、絶対に忘れませんし覚えてます。

あの、悲しい事件の事も…。

「郁君…。」

郁君。

きみと、きみのお母さんは俺達が必ず…!

「とりあえず、先ずは奴らが動き出すのを待つしかないか…。」

俺は、車の運転を再開させて自分の家に帰った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ