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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第3章 ~幼馴染との再会~

でも、中学の時にあの事件が起きてからは、地元を離れて今の家に引越しして来た。

もちろん、夕陽君と夕陽君のおじさんとおばさんにも言わず…。

夕陽君との文通も辞めた。

1からやり直すために、夕陽君には黙って…。

「そういえば、郁君んちって引越ししたの?」

「う、うん…。」

「そっかぁ
中学の途中で手紙の返事が来なくなったし、最終的には宛先違いで返ってきたからさぁ」

「ゴメンね…。」

僕が謝ると、夕陽君は真剣な表情になって僕を見つめる。

「引越しの理由と、文通が途絶えた理由ってもしかして、あの事件のニュースに関係あるの?」

「えっ…?」

僕は、夕陽君の言葉に固まってしまう。

「実はね
僕と両親、あの事件のニュースを見てたんだよ」

「えっと、その…。」

どうしよう…。

誰にも知られたくなかったのに、夕陽君とおじさんとおばさんに知られてたなんて…。

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